濃厚なコクと香ばしさで人気を博した「麦とホップ<赤>」。
しかし、2023年秋頃に製造・販売を終了し、サッポロビールの公式サイトでも、
「製造、販売を終了いたしました。ご愛飲ありがとうございました。」
と記載されています。
この情報から、
「なぜ、麦とホップ<赤>は終売してしまったの…?」
と疑問に感じている方は多いはず。
そこで当記事では、麦とホップ<赤>が終売した理由と近い味わいの代替商品についてご紹介します。
麦とホップ<赤>が終売した理由

なぜ「麦とホップ<赤>」は姿を消してしまったのか。
その理由について、いくつかの視点からわかりやすくご紹介します。
候補①:定番商品に絞るため
ビールメーカーは、たくさんの種類の商品を同時に取り扱うと、
- 製造スケジュールの調整
- 材料の確保
- 在庫管理
などに多くの手間やコストがかかってしまいます。
とくに、期間限定の商品は販売できる期間が短いため、製造ラインを動かすのは効率が悪くなることがあります。
そのため企業は、1年を通して安定して売れる「定番商品」に専念。
限られた資源(人手・時間・お金など)を集中させるという戦略をとることがあります。
「麦とホップ<赤>」は、秋冬などに販売される季節限定商品です。
なので、
多くの人に受け入れられている「麦とホップ」や〈黒〉に集中する方が、長期的に見て効率的では?
と、サッポロビール側が考えていた可能性はあります。
候補②:時代のニーズに合わなくなった
時代とともに、私たち消費者の好みは少しずつ変化しています。
昔は「コクがあって、しっかりとした味のビール」が人気を集めていました。
しかし、最近では、「すっきり軽やか」「飲みやすい」といった点が重視されるようになってきています。
たとえば、
- 糖質オフ
- 低カロリー
といった健康志向の商品が売れたり、アルコール度数が低めのビールやビールテイスト飲料の需要が高まったりしています。
こうした流れの中で、「麦とホップ<赤>」のような濃厚な味わいは、広い層にとっては少し重たく感じられる存在になっていたかもしれません。
このように、
- 時代の流れ
- 消費者のニーズにマッチしづらくなった
なども、終売につながった一つの理由として考えられます。
候補③:作る手間や費用がネックになった
「麦とホップ<赤>」は、特別な麦芽を使ったり、独自の製法を用いたりしていました。
こういったこだわりのある作り方は、通常のビールよりも製造コストが高くなる傾向があります。
また、ここ数年では、
- 原材料の価格が上昇
- エネルギーや輸送費が高騰
などが起こり、ビール業界全体がコストの見直しを迫られています。
そうした背景もあり、採算が取りにくい期間限定商品に関しては、企業としても続けるのが難しいと判断した可能性があります。
つまり、
「良い商品であっても、コストに見合わなければ継続は難しい」
という現実的な事情が、終売の決断を後押ししたとも考えられます。
麦とホップ<赤>の代替品はある?

「麦とホップ<赤>に近い商品ってないの…?」
このような方も多いでしょう。
結論から言うと、サントリーの「金麦〈赤缶〉」が代替品になる可能性があります。
その理由は、「金麦〈赤缶〉」と「麦とホップ<赤>」にいくつかの共通点があるからです。
下記に、両者の共通点と違いを簡単にまとめました。
比較項目 | 麦とホップ<赤> | 金麦〈赤缶〉 |
---|---|---|
製造元 | サッポロビール | サントリー |
麦芽の種類 | カラメル麦芽、厳選うまみ麦芽 | 贅沢麦芽(旨味成分豊富) |
特徴的な製法 | うまみ麦汁製法 | 二段仕込み製法、天然水仕込み |
味・飲みごたえ | 香ばしく甘みのあるコク、まろやかな飲みごたえ | 濃厚でキレがあり、力強い飲みごたえ |
アルコール度数 | 6% | 6% |
このように、完全に同じではないものの、
- アルコール度数が6%
- 麦のうまみをしっかり引き出す味わいがある
- 飲みごたえがある
という共通点があります。
さらに、X(旧ツイッター)上でも、
「麦とホップ<赤>と金麦の赤、どちらも飲んでいる」
といった声が複数見られました。
本麒麟は甘味料の後味が良くないんよなぁ。個人的お気に入りは麦とホップか金麦の赤!
— tnsr (@hritnsr) April 20, 2021
出た〜ブルトレのやつ〜
— みやし (@Miya_TpBC_shi) August 21, 2021
個人的には麦とホップの赤と金麦の赤ラガーずっと飲んでます
ですから、「麦とホップ<赤>」のファンであれば、「金麦〈赤缶〉」を一度試してみる価値は十分にあります。
気になる方は、こちらのリンクでチェックできます▼
まとめ
今回は、麦とホップ<赤>が終売した理由と、その代替品としての金麦〈赤缶〉についてご紹介しました。
麦とホップ<赤>は、
- 製品ラインの整理
- 時代のニーズ変化
- 製造コスト
などの理由から終売となった可能性があります。
もし「麦とホップ<赤>」のようなコク深い味わいをまた楽しみたいなら、「金麦〈赤缶〉」は有力な選択肢になるかもしれません。
あの“赤缶の味”が恋しくなった方は、ぜひ一度、金麦〈赤缶〉を手に取ってみてはいかがでしょうか。
ちなみに、「麦とホップ<黒>」については、以下の記事で情報をまとめています。